ここに並んでいる神職は全員、直立の姿勢で立っています。
上段が笏(しゃく)・扇を持った時の直立。
笏法・扇法の基本姿勢である「持笏(じしゃく)」「持扇(じせん)」です。
下段が持たない場合の直立(起立の姿勢)。
歩く場合、この直立の姿勢で歩きます。
敬礼(礼、お辞儀)の動作は
すべて直立から始まり、直立に戻って完結します。
日本の正しい礼法
***編集中***
(2015/11/30 初回)
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(その1)叉手(さしゅ)の誤用が「日本の礼法」を壊している
(その2)
(その3)
(その5)
(その6)
(その7)
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【神道の作法】
叉手(さしゅ)の誤用が「日本の礼法」を壊している
(その1)
このブログで「変なお辞儀」について
初めて触れたのが三年前の11月30日の記事です。
↓
■記憶の痕跡2012-11-30
年が開けて2013年1月に
皆が薄々気づいている近頃目立ってきた「変なお辞儀」が
お隣韓国のチョゴリ姿でお辞儀をしてる姿と
そっくりだと指摘した記事がこれ。
その変なお辞儀の姿勢を
チョゴリ販売のサイトで
「コンス」と名づけていると紹介したのも
この記事でした。
↓
■記憶の痕跡2013-01-26
この(2013/1/26)には沢山のコメントが付きましたが、
その中で、、、ついたコメントがこれ。
↓
=======(2013年の記事のコメント欄)
(2013/3/)名無しの(A)さんのコメント
>(日本のお辞儀も)朝廷式、神道式の敬礼は
>チョゴリ姿のように両手を構えて
>腹につけるやり方と同じはずだ。
*それから半年ほど経て
神職だという人から(A)さんへの反論が付きました。
↓
(2013/3/)神職(神主)名無しの(B)さんのコメント ※神主さん
>(A)さんの認識は間違い。
>チョゴリ姿のような礼(お辞儀)は
>神道には無い。
*(B)さんのコメントに私(ブログ主)が付けたコメント
↓
(A)さんのコメントに
(B)さんのような
神職にある方のコメントがつくのを
私(ブログ主)は待っていました。
現在の日本の[礼法]
[お辞儀]の乱れのそもそもの発端は、
[神道の作法]における
[叉手(さしゅ)]の扱い方(用い方)の
誤解から来ていると思います。
=======(2013年の記事のコメント欄)
そうなんです。
神道の作法の
行事中に用いる敬意を示す所作「叉手(さしゅ)」
叉手(さしゅ)の誤用が
「変なお辞儀」が蔓延してしまった最大の原因なんです。
扇を持つから手が身体の前に来るだけで
手を前に持ってくる作法など
神道の作法をはじめ、
日本の礼法(礼儀作法)には
どこにもないのです。
・[神道の作法]にみる日本の正しいお辞儀2013-10-05
長年、扇を持っていないのに
まるで持っているかのように立ち振る舞われる、
お堀の中のあの方も
神道の作法の叉手(さしゅ)を、
ご自分がなさりたい仕草(しぐさ)やポーズをするために
都合よく解釈された結果が、あれ()なわけです。
その結果、
平成の女性皇族は
宮中の内掌典や女官ら使用人と
同じような所作をとるようになってしまいました。
※宮中で24時間お仕えする内掌典は終始、社殿で行事中。
(天皇=お上のお世話係…常に祭場の中が職場)
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「神道の作法」
● 姿勢 坐(座)体→正坐(座)(手は重ねずモモの上)
立体→直立(手は重ねません)
● 手を重ねて礼(敬礼)をする作法はありません
笏(しゃく)や扇を持たない場合は普通礼の作法で
● 笏(しゃく)や扇を持たないのに
さも持っているかのように
立ち、歩き、礼をする作法は存在しません
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*神殿へ向かう皇族の列を迎える神職、列に加わる神職
笏(しゃく)や扇を持たぬ者は直立。
★実は笏(しゃく)や扇を手にしている者も直立の姿勢で歩いているのです。
★画像右端の女子神職と神職でない巫女は「叉手の誤用」
*昭和の時代の皇族の参拝(参道を歩く)
*扇を手に 香淳皇后・内親王
*皇太子は直立 皇太子妃は扇を手に
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・[神道の作法]にみる日本の正しいお辞儀2013-10-05